意外と知られていない手裏剣の使い方

星形の手裏剣は猫だまし?

手裏剣と一言に言ってもいくつか種類があります。おそらく、一般的には星形の薄いものでしょう。
しかし、その手裏剣はあまり使われることはなかったのです。
というのも、いくら薄く作っても数ミリの厚さがあります。それを数十枚持ち歩くのは現実的ではありません。

星形手裏剣の主な使い方は、逃走時に敵へ投げつける、捕らえようとする相手を絶命させるためのものでした。
特に猫だましのように勢いよく投げつけることがほとんどだったと言われています。

棒手裏剣こそ本当の手裏剣

映画、ゲーム、アニメなどで忍者が短刀を武器にしているシーンを見ますが、あれは嘘です。
何故なら、刀は一度使うと歯が欠けてしまいますし、相手を刺す、切る以外使い方が無いからです。
そのため、忍者は同じくらいの棒状になった手裏剣を用いていました。

棒と言ってもまるっきり棒ではなく、太い釘か細い鉈だとイメージしてください。
これなら、刺してよし、切ってよし、投げてよしなのですから。また、トリカブトの毒を塗るなど、軽い切り傷でも相手を絶命させることができるような形状でもありました。
勿論、相手が絶命する前に自分が殺されてしまいますが、任務の内容を口外してはいけないことが忍者の掟なのですから仕方ありません。