忍者は化学者としても一流だった!

アクション映画のような跳躍や格闘、くの一であれば男性を虜にする性の秘術などかす知れず。
ところが、歴史を紐解いてみると忍者が化学者としても一流であったことがうかがい知れるのです。

忍者はマジシャンではない

忍術の代表的なものに火術があります。追っ手を煙に巻いたり、一瞬にしてその場を燃やしてみたり。
はっきりいって現実的ではありません。必ずトリックがあるはずです。
それを裏づけるように、忍者と中国の兵法書、そして戦国時代に伝来した火薬や火縄銃を実戦に取り入れたのは戦国武将ではなく忍者でした。
つまり、アニメなどで見る、念じると周囲に火の手があがるというのは化学に基づいたものだったのです。

驚くべき道具の数々

今でこそ可燃物に火を付けることは容易ですし、火薬の素になる材料は精製されて入手できます。
忍者のすごいところは、自然界にある鉱物から火薬の素を精製したり、植物油などで松明を少ない道具と限られた時間の中で作っていたことです。
一言に「火薬」と言っても、ちょっと量を間違えるだけで大爆発してしまいます。それを上手く調節して現代でいう発煙筒や手榴弾を作っていたというのですから驚きです。