なぜ忍者は黒装束の姿なのか?

忍者は昼間どうしているのか?

忍者が黒装束をまとっている理由は、シンプルに暗闇に紛れるためです。なので、映画で白装束の忍者が登場するのは不自然なのです。
では、昼間はどうなのかというと、さすがに黒装束はまとっていません。
任務を遂行するのは主に夜ですが、昼間は情報収集などに勤しんでいました。時に商人であったり、時に農民であったり。

装束に隠された三つの秘密

忍者の服装がユニークなのは、顔全体を覆う頭巾、体に密着した着物、しっかりと結束された足袋である点です。
これらにも勿論理由があり、まず頭巾については顔を隠すことは勿論、緊急時のロープとして、または止血のための包帯として使うため2mもある布きれを頭巾にしていたそうです。
また、時代劇で忍者の頭目がよく被っている兜のような頭巾は、内側に面が縫い込まれていました。甲冑にはおよびませんが、頭部をまもるためだったと言われています。

次に体に密着した着物ですが、これもシンプルに風の抵抗を軽減、障害物を避けやすくするためです。
そして、足下ですが、現在で言うテーピングのように巻かれていました。これは瞬発力を上げるためだけでなく、不意なケガでも歩いて移動できるように考えられていたからだと言います。